LOW

THIN WHITE DUKE NOTES TOP



LOW 収録曲 (1977年発売)

1. SPEED OF LIFE
2. BREAKING GLASS 
3. WHAT IN THE WORLD 
4. SOUND AND VISION 
5. ALWAYS CRASHING IN THE SAME CAR 
6. BE MY WIFE 
7. A NEW CAREER IN A NEW TOWN
8. WARUZAWA
9. ART DECADE
10. WEEPING WALL
11. SUBTERRANEANS

※印は歌入り






「ボウイなんて、”ロウ” を出したあとに死んじゃえばよかったんだ」… THE CURE、ロバート・スミスの発言。

THE CURE はポスト・パンクの時期に人気が出てきたバンドだが、デヴィッド・ボウイのファンであったロバート・スミスの発言は、わからないでもない。感覚的な表現だが、「LOW」までの作品群には、鋭利なナイフのような切れ味、ヒリヒリとした切迫感のようなものが感じられたが、次作からはそういう感触はなくなった。そういう意味で旧ボウイは「LOW」で終わりを告げることになる。しかし90年代以降は、一ファンとして「良いなあ」と思える作品も出ているので、私は生きててくれてよかったと思う。ロバート・スミスさんはその後ボウイと共演しているが、生きててくれてよかったと思ったのではなかろうか。

「STATION TO STATION」でヨーロッパ回帰宣言をしたころのボウイはドラッグにドップリで、同じく社会からドロップアウトしかけていたイギー・ポップと共にリハビリを兼ねてベルリンで作ったのが、「LOW」や、イギーの作品「IDIOT(プロデュースはボウイ)」。また、「LOW」においては音楽面でのブライアン・イーノの功績が大きい。

ボウイにしてはとても私的なアルバムだと思う。7曲目の「A NEW CAREER IN A NEW TOWN」など、当時のボウイの心境をそのままタイトルにしたのではないかと思える。自分の内面を見つめ直すために作られたアルバム、そのような印象だ。

当時のインタビューで「LOW を作ってたときは詩が書けなかった。だからインストゥルメンタルが半分を占めている」といった発言をしていたが、アナログ盤では、A面に1-7曲まで、B面に8-11曲目までとなっていて、B面は全てインストナンバーという構成だった。同じような構成なので次作の「HEROES」と比較されるが、シンセサイザーの音の質感は、「LOW」の方が非常に冷たく重い印象がある。

3曲目の「WHAT IN THE WORD」ではイギー・ポップのバックコーラスも聴けるが、この時期のコラボレーション作業から、イギーに興味を持った方も多いことでしょう。私もその一人です。詩に関しては、意図的に曖昧な表現であったり散文的である他のアルバムの曲と比較して、「LOW」では割とストレートな表現が見てとれる。詩自体が短いということもあるが、シンプルさも「LOW」の特色。詩だけではなく、サウンドについても余計な音は一つもない。

曲に関しては、良くも悪くも「プラスティック・ソウル」と評された(揶揄された)「STATION TO STATION」とは全く異なり、ジャーマンテクノの影響を受けつつ、ボウイ流のシンセサイザーミュージックに昇華されている。陰鬱な曲も多く収録されているので、全英2位までいったのが不思議だが。さすがボウイである。

ジャケットについては、「STATION TO STATION」に引き続き、映画「地球に落ちてきた男」のポートレイトの流用である。当時、ボウイクラスの大物ミュージシャンのほとんどがジャケットデザインに凝っていたこともあり、初見した時には、個人的にはチープな印象を抱いた。ただ、両作品の収録曲を聴いた後では、そんなことはどうでもよくなったが。これは、必聴です。

2007年1月6日に記載




以下、準備中コンテンツ。

>> LYRICS (1976-1979)
>> THE MAN WHO FELL TO EARTH

<PRODUCE WORK>
>> IDIOT
>> LUST FOR LIFE

<OTHERS>
>> TV EYE
>> PEACE ON EARTH



問い合わせ(M-SYNDROME)このページのTOPへ  更新日:2008/8/26



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